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日常のグループ

 集団精神療法の学会や勉強会に参加すると、日常とはちょっとちがう体験をする。円状に座って、何分間も沈黙が続いたりする。開始時間に遅れると、グループに行きたくない、めんどくさい、苦手だなって気持ちがあることを指摘されたりする。ニュースでやってた事件を軽い話題のつもりで「怖いですよね」なんて話したことを、自分が「今ここで」不安なことがあるんじゃないかとフィードバックが来たりしてびっくりしたこともある。  こんなこと、普段の生活では、体験しないことだけれど、言われてみれば、当たっているかも知れないことだったりする。グループで体験することは、今の自分について気付きをあたえてくれることが多いなーと感じます。  結構前から思っていることなんだけれども、グループで体験することを、日常に活かしてみたい、例えば、会社の会議をグループとして体験してみたら、もっと色々なことがわかったり、気づいたり、できるのではなかろうかと考えたりする。でも、自分の所属する営業部の会議の場で長い沈黙になったりはしないし、「それはお客さんのこと話しているけど、本当は自分が感じた不安のことかもしれない」なんて当然ながらあまりならない。  でも、この前グループ体験みたいだなと思ったことがあった。  自分の部署から1名会社を辞める人がでた時、グループで発言をするときのような気持ちで、「急なことでびっくりした。自分は仲間が辞めてしまうことが悲しいし、これからの自分の部署運営や顧客対応で●●さんがいなくて、うまくできるか不安になる」みたいなことを言った。同僚からは体験グループみたいに、同じように自分の気持ちを語ってくれる人はあらわれなかったが、とりあえず、この会社での仲間に自分の気持ちを言葉にして伝えることができた。それは、自分の中ではとてもよかったことだと思う。  会社の会議や打合せのようなグループを体験グループのようにすることは、なかなか難しい。でも、グループ的な見方をすることや自分の気持ちを伝えることは、とても大事なことだと思う。先の同僚が辞める時の体験のあと、他の同僚から、「自分では言葉にできないことを言葉にしてもらえたような気がした」と感想をもらった。企業でも役に立つグループはできると信じて、これからもグループをやっていこうと思います。


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