ヘビ年うらべのとぐろ巻きエッセイ
『何もないところからたよりなく始まって 数えきれない喜怒哀楽をともにすれば 時の流れは妙におかしなもので 血よりも濃いものを作ることがあるね』。 「ん!?聞いたことあるフレーズだな」と思ったあなたは私と同じ世代の方でしょうか。 B’zの歌詞です。 今はもう聴かなくなってしまいましたが、青春を共に過ごしたアーティストで、当時はALBUMの収録曲でも全部歌えるほどでした。 さて閑話休題。 旧友の結婚式に参加すべく、新幹線に乗っています。 今夜には私の故郷大阪です。 青春の1ページ梅田東通りの飲み屋街に、変わらない景色は残っているでしょうか。 結婚式で楽しみなこと。 それは、美味しい料理でもなく、昼間から飲めるお酒でもなく(なくはないけど)、照れている旧友を見ながら、懐かしい面々と「この話何回目やねん」という思い出話をすること。 その場を想像していると流れてきたのが冒頭の曲だったのです。 血よりも濃いかはさておき、実に数年ぶりのグループなのに、その場は一瞬で20年前のあの日あの時へタイムスリップ。 皆さんもなさる経験でしょう。 しかし今回、行く前から少々さみしくなったりもしています。 奴は同期で最後の独身貴族でした。 ふと、結婚式の度に集まる恒例のグループも、これで最後かなと思ったりします。 何人かで会うことはあるかもしれないけれど、全国津々浦々からの全員集合はこれが最後かもしれません。 いつしか集まることが無くなって、あれが最後だったなぁと思うのでしょうか。 私は普段、グループの中で終わりを意識することが多く、またコンダクターとしてはそのことを意識してメンバーに伝えることも多い方のように思います。 さて明後日は奴らとどんなふうに過ごすのがいいのでしょう。 「全員集まるのは最後かもな」とか言ってみるのかなと想像するわけですが、 件の曲は、『涙腺のよく似たやつが集まるもんだなと 明け方に酔いながらふと思いついても これは一生の何分の一なのかなんて よくできた腕時計で計るもんじゃない』と、おセンチは要らないぜという2番に続きます。 皆さんはグループの終わりについて、どんなことを思い、どんなふうに考え、どのように臨んでいますか? 聞かせてくれよぉっ!!! ↑ B’zまで引用したんだから、最後だけはシャウトしてみました。